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たったひとつの恋 第1話 上流と下流の恋 
2006 / 10 / 15 ( Sun )  18:45
2006年10月14日放送
視聴率 12.8%
(関東地区、ビデオリサーチ社調べ)


2006年、横浜。父の遺した船の修理工場を継いだ弘人(亀梨和也)は、病弱な弟・廉(齋藤隆成)と母・亜紀子(余貴美子)の3人暮らし。生きるのに精一杯で、笑うことも忘れて日々を送っていた。

ある日、弘人は、いつもの仲間・亜裕太(平岡祐太)、甲(田中聖)とともに、立ち入り禁止区域に忍び込み、釣りをしていた。

一方、ジュエリーショップの一人娘で横濱女学院大学に通う月丘菜緒(綾瀬はるか)は、無邪気で何でもぶっちゃけてしまうタイプの普通の女の子。

翌日、弘人たちは、釣った魚を売りに料亭に向かっていた。
弘人「これ、今日どれくらいいくだろう?」
甲「いや、これ結構いくと思うけどね。」
亜裕太「結構いくよ。1万はいくんじゃん?」
その時、足早に歩く女の子達の集団を発見する。
亜裕太「何かあるの?坂の上に。」
甲「知りたいか?」
亜裕太「あぁ。」
甲「横女だぁ。」
亜裕太「え?横女って、あの横女?」
甲「そうそう。その横女。」
弘人「っていうか、お前等うるせぇよ、朝から。」
甲「でな?そこら辺にボーイがいるだろ?」
と言って、甲が指差す先には、女の子達にパンフレットを配る男達がいた。
甲「あれが、慶応ボーイだぁ。分かるか?チビ達?知らない?」
亜裕太「で、朝から何やってるの?ナンパ?」
弘人「インカレだよ。」
甲「は?」
弘人「自分達の大学のサークルに、他の女子大の女の子達を介入しに来てるんでしょ?」
甲「何でお前そんなこと知ってるの?」
弘人「は?お前から聞いたんじゃんかよ?飲んでるとき。」
甲「あ、そうだ、そうだ。いや、俺な、親戚に、何間違ったか大学通ってる奴がいて。」
弘人「その話聞いた。」
甲「言った、言った。」
その時、女の子達が弘人たちに声を掛けてきた。弘人は慶応の学生と嘘を付いて、女の子達から、慶応大学と横濱女学館大学の親睦パーティーのパンフレットをもらった。弘人たちが、パーティーの話で夢中になっていると、後ろから走ってきた菜緒と裕子(戸田恵梨香)にぶつかり、魚の入ったバケツが菜緒に直撃し、菜緒の洋服に水がかかってしまった。パニックに陥る菜緒に、弘人は「大げさだな。」と呟いた。
裕子「大丈夫だった?」
菜緒「買ったばっかのスカートが台無しだよ。」
弘人「メバル。」
菜緒「は?」
弘人「いや、何なのこれって言ったから。これ、メバル。」
と言って、弘人は、魚を菜緒に近づけた。
菜緒「やめてください。」
裕子「あの、すみませんでした。」
弘人「あ、そっちがそういう風に言ってくれるなら、こっちこそごめんね。」
裕子「美味しそうなメバル。」
亜裕太「は?」
裕子「あ、なんて・・。」
甲「良かったら、これどうぞ。」
と言って、甲はハンカチを裕子に渡した。
裕子「どうも。」
と言って、裕子は、そのハンカチで菜緒の洋服を拭いた。
裕子「ほら、あんたも謝って。ぶつかったのこっちだし、メバルが汚れちゃったんだよ?」
菜緒「ごめんなさい。」
と菜緒は弘人たちに嫌々謝った。
弘人「こっちこそ、すみませんでした。」
と弘人も嫌味っぽく謝った。

弘人たちは、料亭にやってきた。
亜裕太「何か、いつもの弘人らしくなくねぇ?熱くなっちゃって。」
弘人「つか、ああいうのマジでムカつくんだよ。何かお嬢さんツラしちゃってさ。」
甲「ヅラっていうか、ホントのお嬢さんじゃん。横女の学生だよ?」
亜裕太「お嬢様は、こういうところでメシ食ったりするんだろうな。」
甲「しかも、これから見てみ?」
と言って、甲は親睦パーティーのパンフレットを取り出す。
甲「さっき見たけどさぁ、もっとすごいよ。」
亜裕太「あ、グランドブルグって有名な会員制のやつだろ?よく雑誌とかで見る。」
すると、甲はため息をついた。
甲「俺等一生行くことないんだろうな・・。やっぱ違うよな?いいとこの大学生は良いよな?」
弘人「行こうよ、それ。」
甲「はい?」
亜裕太「だって、これ、慶応の人しか行けないんだよ?」
弘人「分かりゃしねぇって。な?だって、いっぱいいるんだろ?いいとこのお嬢さん方?」
甲「だって、バレたら・・。」

夜になり、弘人たちは、親睦パーティーにやってきた。会場で弘人は、女の子に話を掛け、名刺をもらう。女の子が去っていくと、甲たちがやってきた。
亜裕太「何人目?」
弘人「4人目。」
甲「すご・・。」
亜裕太「モテモテ。」
弘人「まぁ、あと2人はいくから、見てて。」
甲「そんな電話番号集めてどうするの?」
弘人「どうしよっかなぁ・・。貢がせよっか?」
亜裕太「またそういうことを。」
弘人「魚と一緒だよ。一匹、いくらで売れるか?」
甲「お前、あんま悪い事するなよ?」
亜裕太「そうだよ。ゲームじゃないんだから。」
弘人「ゲームでしょ?こいつらの人生、丸々ゲームでしょ?金持ちの家に生まれて、金持ち見つけて。それでいい暮らしをしていこうって考える損得勘定のゲームでしょ?男は男でいい女見つけてってさ、それだけでしょ?あ、わりぃ。ま、お互い頑張ろうや。」
と言って、弘人は去っていった。甲と亜裕太はテーブルに並ぶ料理を手に取った。
亜裕太「弘人、あんな事言ってるけど・・。」
甲「大丈夫だって。あいつ、あんな事言ってるけど、悪いことはしないって。面倒くさいこと嫌いじゃん?」
亜裕太「まぁ、そうだな。」

弘人は、もらった名刺や電話番号を丸めてゴミ箱に捨てた。そして、会場を歩いていると、会場の片隅で、ボーっとしながら、ため息を付く菜緒を見つける。すると、菜緒も弘人に気付き、シャンパンの入ったグラスを持って近づいてきた。
菜緒「あの。」
弘人「何か?」
菜緒「ジロジロ見て、何でしょう?」
弘人「いや、あの壁のとこ、ちょうど君がいた横?ゴキブリが走ってたからさ。」
菜緒「え?」
弘人「あ、今ここに。」
と言って、弘人は菜緒の足元を持っていたビンゴゲームのシートで叩いた。すると、菜緒は飛び上がって驚いた。
弘人「冗談。また会ったね。」
菜緒「何それ?」
弘人「あ、忘れた?朝、階段で魚。」
菜緒「あ、アイナメ。」
弘人「いや、メバルだけど。でも、一日で二回も会うなんてさぁ、運命かな?俺、朝からずーっと君の事考えてたんだ。」
菜緒「私も。朝からずっとあなたのこと考えてた。1限の文化人類学の時も、2限のフランス語の時も。」
弘人「え、ホント?」
菜緒「何で私の周りに人が座らないんだろうって。でも、3限の芸術学の時に、何でか分かったの。私の服が魚くさいからよ。」
弘人「おそ・・。」
菜緒「ずっと考えてたわ。何で、あの子達は、朝からバケツに魚持って、あんなとこを歩いてたんだろうって。」
弘人「漁師なんだ。」
菜緒「それは、冗談なの?」
弘人「冗談。」
菜緒「学部どこ?」
弘人「え?」
菜緒「慶応でしょ?学部。」
弘人「あ、医学部。」
菜緒「すご・・。頭良いんだね。見かけによらず。」
弘人「いや、そうでもないけど。つか、その服可愛いね。」
菜緒「良いわよ、無理しなくたって。浮いてるのは分かってる。」
弘人「そうかな?カジュアルで逆に目立つっていうか・・。」
菜緒「ホントに可愛いのは、あなたのスズキが台無しにしたのよ。」
弘人「いや、だからメバル・・。」
菜緒「せっかく今日着ようと思って買った服なのに・・。魚臭くって。家帰って着替えて・・。」
弘人「つか、さっきから何やってるの?」
菜緒「シャンパンどこかなって・・。」
弘人「シャンパン?あ、あっち。」
と言って、弘人は、シャンパンの方を指差した。菜緒と弘人は、シャンパンを取りに行く。
菜緒「あっ。」
弘人「え?」
菜緒「無い・・。あたし、バックどこ?」
弘人「え?どんなの?」
菜緒「えっと、チャンルイってとこで、買ったばかりで。」
弘人「ごめん。ちょっとそれ聞いても分かんない。」
菜緒「あ、そっか。ビーズのバックで。これくらいで。」
と言って、菜緒は、大きさを手で表した。
弘人「これくらい?」
と言って、弘人も大きさを手で表す。
菜緒「いや、もっと小さい。これくらい。」
と言って、菜緒は、大きさを指で表した。
弘人「いや、こんな小さいバックって無いでしょ?」
すると、菜緒は笑った。

その頃、甲と亜裕太に、裕子が声を掛けてきた。
裕子「あの、もしかして、今日会った・・。」
甲「誰?」
亜裕太「あ、ほら。朝、階段でぶつかった。」
甲「あぁ・・。」

弘人と菜緒は、菜緒のバックを探していた。そして、弘人がバックを見つけ、菜緒の元へやってくる。
弘人「じゃあさぁ、お礼に一杯付き合ってよ。」

弘人と菜緒は、ブール脇のテーブルで飲んでいた。
菜緒「これ、どうもありがとう。」
弘人「いや。あれなの?そういう風に、ニコって笑ったりすると、男コロッていったりするの?」
すると、菜緒は無表情になった。
菜緒「そうでもないのよね。」
弘人「え?」
菜緒「そうでもない。よく裕子に言われる。もうちょっとうまくやればモテるのにって。あ、裕子って朝一緒にいた子ね?ここにも来てる。」
弘人「うん。」
菜緒「でも、もうちょっとうまくって・・。何をやればいいのか、イマイチ分かんない。どこが悪いかな?あたし。」
弘人「そういうとこじゃん?」
菜緒「は?」
弘人「だから、今みたいなとこ。つか、何でも喋り過ぎだよ。」
菜緒「へぇ。」
弘人「へぇって何?」
菜緒「いや、まるで自分はモテるみたいに言うなぁって思って。」
弘人「まぁね。」
菜緒「ホントかな・・?」
弘人「ホントだって。言っちゃ悪いけど、ここに来てからだって、4、5人?電話番号。」
と言って、弘人は、ポケットから電話番号の書いた紙を出そうとするが、出てこなかった。
菜緒「見せてよ。電話番号。」
弘人「そういえば、捨てたんだった。」
菜緒「へぇ~、捨てたんだ?」
弘人「いや、嘘じゃないよ。」
その時、ビンゴの1等が決まり、会場は盛り上がる。そして、プールの脇では、花火が打ちあがる。弘人と菜緒は、その美しさに目を奪われる。すると、バクチクが菜緒の元に近づき、驚いた菜緒は、足を滑らせプールの中へ。菜緒を助けようとした弘人も一緒に入ってしまう。浮き上がった菜緒は、コンタクトが無い事に気付く。それを聞いた弘人は、コンタクトを探す為、プールに潜ったが、コンタクトは見つからなかった。

弘人と菜緒は、亜裕太、甲、裕子と共に、店の休憩室にやってきた。濡れてしまった服は、店の乾燥機をかしてもらっていた。亜裕太たちが話していると、弘人は、自分の服を乾燥機のある部屋へと取りに行く。すると、途中で、横濱女子学生の「自分より下の男とは付き合えない。」「愛で買い物は出来ない。」という言葉を立ち聞きし、弘人は機嫌を悪くしてしまう。そして、弘人は、生乾きの服を着て、休憩室にいる甲たちを連れ、足早に帰って行ってしまう。突然、弘人が行ってしまい、菜緒は弘人を追いかけようと、乾燥機のある部屋へとやってきた。
裕子「その格好でもおかしくないよ?」
菜緒「え?」
菜緒は、乾くまでの着替えとして、店からコックの服を借りていたのだ。
裕子「行ってきなよ。追いかけてさぁ。あのさっきの子。」
菜緒「そんな・・。そんな事言って無いじゃん・・。」
裕子「お礼言った?ねぇ?あたし見てたけど、あの子、わざと一緒に落ちてくれたと思うよ?プール。」
すると、菜緒は、コックの格好のまま、弘人を追いかけた。店を出た菜緒は、辺りを走りながら、弘人たちを探した。そして、ようやく弘人たちを見つけ、弘人たちに近づいてきた。すると、弘人が「ブランド好きのカモだ。」とつぶやいた。そして、甲たちに「見てろ?10秒くらいで落としてくるから。」と言って、菜緒の元に向かった。
弘人「どうしたの?」
菜緒「あの・・お礼、お礼言ってなかったなって思って。助けてくれた時の。」
弘人「じゃあさ、まぁ、今日はこんなんだから、無理だから。明日かあさって。全然その次でも良いけど。また会わない?」
菜緒「え?」
弘人「二人で、会わない?」
菜緒「じゃあさぁ、もう一度みんなで、みんなで会わない?ねぇ?今日皆に悪い事しちゃったし。そうだ、今度ハロウィンあるでしょ?裕子と丘公園の上の教会に行こうって言ってて。ハロウィンの日はステンドグラスが綺麗なの。・・無いね?行かないね・・。」
弘人「いいよ。行こうよ。」
菜緒「ホント?」
弘人「なぁ?」
甲「あぁ。」
菜緒「じゃあ、約束ね?ハロウィンの当日。丘公園の上の教会のガゼムの下。」
弘人「あぁ、分かった。じゃあ。」
と言って、二人は別れた。

翌日、菜緒は、父親・月丘雅彦(財津和夫)が経営するジュエリーショップにやってきた。菜緒がジュエリーを選んでいると、雅彦が声を掛けてきた。
雅彦「欲しいものがあったら、お金出して買いなさい?」
菜緒「え?売るほどあるじゃない。」
雅彦「これ、お客様の前だぞ?ちょっと、カフェの方でお茶飲んでくるから。」

菜緒は雅彦とカフェで話していた。
雅彦「欲しいものがあったら、バイトするか、お母さんに言いなさい。」
菜緒「バイト禁止でしょ?」
雅彦「うちでしなさい。」
菜緒「えー?」
雅彦「えーじゃない。はいだ。最近、どうだ?体の方、大丈夫なのか?」
菜緒「うん。平気だよ?調子いい。」
雅彦「そうか。だったらいいが、あまり無理するなよ?」
菜緒「お父さんこそ、毎日遅いみたいで、あんまり無理しないでね?」
すると、雅彦は笑った。
雅彦「お父さんはいいさ。お前だ、心配なのは。」
菜緒「ねぇ、お父さん。もうあんまり心配しないで?」
雅彦「何だ?窮屈か?」
菜緒「そうじゃないけど・・。そうじゃないけど、ホントにもう元気だから。」
雅彦「そうだな、もう元気だな。」

その夜、弘人、甲、亜裕太は、船着場に停泊する小型の船の上で飲んでいた。
亜裕太「なぁ、弘人。」
弘人「ん?」
亜裕太「行くの?ハロウィンとかいうやつ?」
弘人「行かねぇよ。そんなもん。」
亜裕太「約束してたじゃん、あの子と。俺、弘人があの子のことを好きなのかと思ったよ。プール一緒に落ちてたし。」
弘人「別にそんなんじゃねぇから。」
亜裕太「そんなんじゃないのか?二人で会おうなんて誘ってたし。」
甲「でも、あれだろ?何か誘ったのは、遊びっていうか、試しっていうか、魚釣るみたいな感覚だったんでしょ?」
弘人「まぁ、お前等だから、ぶっちゃけて言うけど、いや、自分でもイマイチよく分かんないんだよね。なんか、今、甲が言うみたいに、そんな風に誘ってさぁ。でも、あんな風に言われたらさぁ、何か、フラれた気になるっつうかさぁ・・。」
甲「あんな風って?」
亜裕太「ほら、皆で行こうって言われたじゃんか?」
甲「あぁ・・。」
弘人「つうかさぁ、何で好きでもねぇ奴にフラれてんだ?俺。ってなるっしょ?」
亜裕太「胸とかチクっとした?」
弘人「いやぁ、グキってくじいた感じだね。」
甲「何それ?グキって。」
亜裕太「でもさぁ、どっちにしても、仕方ないよな?僕等にしたら、高嶺の花だよ。」
甲「そうだよなぁ・・。」
亜裕太「それにさぁ、分かれよ。二人で会わないって言ってるのに、皆でって言われたんだぞ?要するには、ごめんねって話だよ。」
甲「スゲーな。何でそんなこと分かるの?チョー恋愛詳しいじゃん。恋愛百科事典?」
亜裕太「つか、誰でも分かるだろ?」
甲「あれ?弘人君。やっぱりって顔してない?」
弘人「いや、別に。」
甲「でも、皆で会わないっていうのも、その場のノリで言ったのかもね?」
亜裕太「そんなもんだよ。」
甲「一夜の夢っていうか、俺等、逆シンデレラみたいじゃん?」
亜裕太「シンデレラ・・。」

翌日から、甲は、トラック運転手。亜裕太は横浜自動車整備専門学校。そして、弘人も造船鉄工所と、何一つ変わらない生活が始まった。

ハロウィン当日。菜緒が部屋で準備をしていると、電話を持った菜緒の兄・月丘達也(要潤)がやってきた。
達也「お前、何それ?」
菜緒「魔女。」
達也「あ、そうだ、電話。裕子ちゃんから。」
菜緒「もう・・携帯にかけてって言ってるのに・・。」
と言って、菜緒は達也から電話を受け取る。
達也「携帯、下で鳴ってたって、お母さんが。」
菜緒「そっか、カバン、リビングに置きっぱなしだった。」
と言って、菜緒は電話に出た。
菜緒「もしもし?裕子?」
裕子「ごめん。バイト入っちゃった・・。」
菜緒「え?」
裕子「ローテーション代わってもらうの無理だったの・・。でも、終わってから行けるようだったら、すぐに電話するから。」
菜緒「うん・・。分かった、皆に言っておく。じゃあ。」
と言って、菜緒は電話を切った。達也が菜緒を見ていた。
菜緒「何よ?」
達也「お前、その格好変だよ?」
菜緒「うるさいな、仕方ないでしょ?ハロウィンなんだから。」

その夜、弘人は、廉と夕食を取っていると、廉の食卓に、アメが沢山入ったカゴが置いてあるのに気付いた。
弘人「何これ?」
廉「今日、養護学校でもらったんだ。ハロウィンって言ってね。知ってる?」
弘人「今日か・・。」
廉「キリスト教のお祭りなんだって。ドロックアドリッコっていって、お菓子をくれ、さもないと食べちゃうぞって事なんだって。」
弘人「知ってるよ。ハロウィンか・・。廉の学校って洒落たことあるんだな?」
廉「お兄ちゃんにも一つあげるよ。」

その頃、菜緒は、雨の中、一人で弘人を待っていた。しかし、弘人は現われなかった。

雨が上がり、30分遅れで弘人がやってくると、魔女の格好をした菜緒が待っていた。
弘人「久しぶり。」
菜緒「こんばんは。」
弘人「その場のノリって思わなかった?」
菜緒「ちょっと思ったけど、約束したし、それに・・。」
弘人「それに?」
菜緒「それに、あなたにもう一度会いたかったの。」
すると、弘人は笑った。
弘人「ぶっちゃけすぎ。つか、あんたいつも正直すぎるよ。」
菜緒「そうかな?」
弘人「何か、そんな風に生きてきて、傷つく事なかったの?」
菜緒「あったよ?でも、決めたんだ、私。思ったことは、なるべく言って。相手に伝えて、自分にも人にも嘘を付かないで生きていこうって。」
弘人「何で?」
菜緒「嘘付いてると、ホントのこと、わかんなくなりそうで。それが嫌だったの。誤魔化したくない。ホントのこと分かってたいっていうか、ホントの事を感じていたい。」
弘人「俺もさぁ、勇気出したんだ。ここ来るの。」
菜緒「え?」
弘人「誰でもさぁ、裏切られて、ポツンと一人で立ち尽くすの、嫌でしょ?」
菜緒「うん。」
弘人「来ても、あんたいないかもしれないし。つか、その方が可能性高いっしょ?」
菜緒「そうかな?」
弘人「そうだよ、普通。でも、ちゃんと来ました。」
菜緒「どうして?」
弘人「それは言いませんよ。俺あんたじゃないからさぁ、そりゃスラスラ言えないんだよね。ここまでで勘弁して?帰ろうか?」
すると、菜緒はうなずいた。そして、二人は階段を降りた。
弘人「大丈夫?」
菜緒「うん。大丈夫。」
弘人「どうやってきたの?その格好で。」
菜緒「車で来た。お兄ちゃんに送ってもらった。」
弘人「どんなお兄ちゃんだよ?」
菜緒「普通だよ?」
弘人「普通じゃねぇだろ?よし。」
と言って、弘人は、上着を脱いで、菜緒に差し出した。
菜緒「あ、寒くないよ?あたし。」
弘人「じゃなくて、その格好じゃ、大通り出れないでしょ?」
菜緒「そっか。」
と言って、菜緒は弘人から服を受け取り、着た。
弘人「あ、忘れてた。」
菜緒「え?」
弘人「あれやろう?」
菜緒「何?」
弘人「ハロウィンのさぁ、トリック・・。」
菜緒「トリックアトリード?」
すると、弘人は、上着のポケットからアメを取り出し、菜緒に渡した。
菜緒「どうしたの?これ。」
弘人「弟にもらった。」
菜緒「へぇ、弟さんいるんだ?可愛い?」
弘人「弟?」
菜緒「うん。」
弘人「うん、スゲー可愛い。」
菜緒「へぇ。ねぇ?」
弘人「何?」
菜緒「もしかして、わざと一緒にプール落ちてくれた?」
弘人「え?何で?」
菜緒「裕子がそう言った。」
弘人「まさか。」
菜緒「そっか・・。そうだよね。あ、そうそう、その裕子とね、今度慶応の学際行ってみようねって言ってたの。」
弘人「おいでよ。」
菜緒「ホント?」
弘人「うん。その格好で来たら、結構ウケるよ?」
菜緒「ヒドイ。あなた、いじわるなんだか、優しいんだか、よく分からないね?」

数日後。菜緒は、クリーニング店に行き、弘人から借りた上着をもらい、慶応大学に向かった。そして、弘人を訪ねるが、弘人を知る人は誰もいなかった。困惑する菜緒は、弘人たちが魚を持っていったと言っていた料亭に行くが、そこで、弘人の正体を知ってしまう。

そして、菜緒は、弘人の働く鉄工所にやってきた。菜緒がやってきたことに驚く弘人。菜緒は、「嘘つき。」と怒った顔で言った。

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